この記事では新卒の理学療法士を対象に、就職前に勉強しておいた方が良いことを解説していきます。
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就職前に知っておいた方が良いこと
皆さんは理学療法士として就職されるので、もちろん医学的な知識は必須になります。
しかし、実際に社会で必要とされる能力は、理学療法士としての知識だけではありません。
そこで、私が病院に勤めて必要だと感じたことを紹介していきます。
就職先の情報
まず第一に、就職先の情報は確実に集めておきましょう。
病院に勤務する場合には、次のどのタイプに該当するかは知っておかなければなりません。
- 急性期病院
- 回復期病院
- 療養型病院
病院によって理学療法士に求める内容が変わっていきます。
自分の就職先ではどのような能力が必要なのか、事前に知っておくと準備がしやすいと思います。
また、病院以外に就職される方もいるでしょう。
- クリニック
- デイサービス
- 訪問など在宅
先述しましたが、就職先によって必要な知識やスキルは異なります。
実際には入職してからシラバスなど新人研修がありますので、そこで質問しておくのも良いでしょう。
ビジネスマナー
ビジネスマナーといえばサラリーマンや営業の人に必要なスキルだと思っていませんか。
実際に急性期病院に勤務して、ビジネスマナーはとても必要だと感じています。
私が勤務中に意識しているビジネスマナーを紹介します。
メールや紹介状の文章能力
病院では他職種との関わりにメールを用いたり、転院先に紹介状を送付することがあります。
敬語や脇付を適切に使用しなければ、相手に失礼あたるだけでなく、自分の就職先のイメージダウンに繋がることもあるので注意しましょう。
不安な方は参考までに
PHSを掛ける時間帯
PHSとは院内で使用する簡易型携帯電話であり、必要時に電話をかけることができます。
いつでも連絡ができるといった利便性はありますが、もちろん避けた方が時間帯は存在します。
- 昼休み
- 業務開始から30分
- 業務後の時間帯
- 手術中
業務開始あたりは情報収拾やスケジュールの確認などで忙しい場合があるので基本的には避けます。
昼休みや業務後などの勤務時間外はもっての外ですが、医師の場合は手術中の場合もあるので気を付けましょう。
報連相
報連相は聞いたことがあると思いますが、以下の頭文字を取ったものです。
- 報告
- 連絡
- 相談
忙しい職場だと新人に付きっきりで指導することが難しい場合もあります。
新人時代はとにかくわからないことばかりで不安が多いと思いますが、そのままにしてしまうと後に大きな業務過失に発展してしまうことも。
目上の人に話しかけるのは勇気が必要だと思いますが、上の立場としては積極的に話しかけて頂ける方が安心します。
勉強方法
学生時代は授業や実習で受動的に学ぶことが多かったと思いますが、社会人では能動的に学習していかなければいけません。
私はInstagramでも情報を発信していますが、メッセージで勉強方法について時折相談を受けます。
私が実践している勉強方法を紹介していきます。
専門書を参考にする
私の勤めている病院では専門書を管理しているので、必要なときに読むようにしています。
大体はその施設に沿った内容の著書を管理していますので、管理している場合は確認しておきましょう。
専門書では多くの文献を引用しているものもあり、情報も正確であるため参考にすると良いでしょう。
勉強会やサブスクの利用
院外の勉強会やサブスクにより、専門の人から知識を提供してもらうこともひとつの手段です。
私が利用したことのあるものを紹介します。
Rehatech-Links(リハテックリンクス)
リハテックリンクス株式会社が運用する講習会・セミナー企画運営サービスです。
現在はコロナ禍でオンライン配信が主流となっていますが、特徴として復習動画を見られるといった利点があります。
こんな経験は、コロナ前の講演会ではよくありました。
しかし、復習動画サービスでは何度も動画を見直すことができるので、聞き逃しを確認するだけでなく知識が定着しやすいです。
動きと痛みLab
整形を中心とした講演会のオンライン配信や、理学療法士である園部俊晴先生の臨床動画などを閲覧できるサービスです。
以下の3つのプランがあります。
- アカデミー会員(3300円)
- ウェブ会員 (5500円)
- ゴールド会員 (8800円)
ゴールド会員では配信されるLIVEセミナーが無料で受けられるので、私も整形患者を中心に担当していた時期はよく利用していました。
多くの先生が講演をしてくださるので、さまざまな視点で整形患者に展開する臨床推論やリハビリテーションを学ぶことができます。
リハノメ
株式会社geneが運営するコメディカルを対象としたオンラインセミナーサービスです。
講義の質が良く、臨床に活かせる内容で満足度が高いので利用者も多いです。
月額制になっていますが、長期契約により月額料金がお得になる仕様になっています。
Twitterでもさまざまな声が挙がっています。
今日はリハノメで藤本先生の講義を聞いた!情報量めちゃくちゃ多いのに、スーパーわかりやすい。。
頭のいい人の講義は聞いていて飽きない— ダイリハ@リハビリYouTube (@PTDAI16) March 9, 2022
当然だけど、リハノメって専門特化だからたとえば放送大学では受講できない講義がたくさん配信されてるよな。単価受講・単発受講、という観点で捉えると放送大学よりもさらにリーズナブルだし実践的だし登録簡単だし、アリ寄りのアリ。
— 寺田奈々|言語聴覚士|4/20書籍発売『ことばをひきだす親子あそび』 (@stkotori) March 5, 2022
有名講師による専門的な講義視聴だけでなく、金銭的にも良心的だといった意見も多いです。
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文献閲覧サービスの利用
新人や学生の主張は根拠が乏しく、聞き入れてもらえないといった苦い経験がありました。
つまり根拠を持たせれば良いわけですが、そこで文献を利用することがおすすめです。
次に示すのは、文献閲覧サービスのサイトです。
施設によっては契約している場合があるので、就職先に登録している文献サービスを確認しましょう。
介護保険制度
急性期病院で意外に必要だと感じたのが介護保険制度でした。
入院した患者を自宅へ退院するときに、以下の情報は早期より確認しています。
- 患者の介護区分
- 家族の援助体制
- 金銭問題
もちろん長期的なリハビリが必要な患者には回復期病院への転院を勧めますが、そうでない患者も多数いるのは事実。
退院支援のカンファレンスなどで、必要だと思われるサービスや補助具を提案することはよくあります。
自身がない方は以下の著書を参考にしてみてください。
コミュニケーションの重要性
理学療法士は患者と上手にお話ができればいいと思っていませんか。
リハビリテーションはチーム医療であり、病院では他職種と関わる場面が本当に多いです。
- 患者代行の申し送り
- カンファレンスによる情報提供
- 組織改革
他にもさまざまな場面で他職種とコミュニケーションをとる場面はありますが、一番必要なのは発信力だと感じています。
いかに自分の意見を簡潔にわかりやすく伝えるか、時間も限られる医療の現場では必要なスキルになります。
コミュニケーションについてはこちらの記事を参考にしてみてください。
資料作成、ライティング能力
次年度で7年目にもなると勉強会の開催や、組織改革における経過報告で資料を作成する機会が増えます。
また、カルテ記載や紹介状の作成など、他社に伝わるような文章能力が必要です。
基本的に相手が見るものになるため、自己満足で作成しないように配慮しましょう。
私が参考にした著書を紹介するので気になる方はどうぞ。
お金の管理
学生時代と違い収入が格段と増えるため、私も新人時代は散財していました。
しかし、ライフプランを見据えてある程度の貯金は必要になります。
ざっくりですが、私が実践しているお金の管理方法です。
固定費の見直し
家計簿の導入
一定額の貯金
お金の勉強をなくして無理に貯金をしようとしても、ストレスが溜まったり、思ったように成果が現れないこともあります。
将来に関わることなので、自信がない方は勉強しておきましょう。
副業
2019年の働き方改革により、副業をはじめる人は格段に増えました。
理学療法士の給料は、一般企業と比較して平均か少し程度になりますが、自己研鑽や業務量の兼ね合いから不満を訴える声はよく聞きます。
私自身も副業はしており、多い月で副収入は10万円を超えることも。
副業を許可する施設も増えてきましたが、現在でも副業を禁止しているところは多いです。
場合によっては違反としてペナルティーを受けることもあるので、興味がある方は注意してくださいね。
理学療法士の副業に関する記事はこちらから
まとめ
新卒理学療法士が就職する前に知っておいた方が良いことをまとめました。
医学的な知識は大前提になりますが、社会で働く場合にはさまざまなスキルが求められます。
はじめての社会に不安を抱える人が多いと思います。
私の記事がひとりでも多くの人の不安を解消できたならば幸いです。
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